久しぶりに
子供の頃から繰り返し観る
夢シリーズ来た






小さな扉を幾重にも開けて
背後の追っ手から逃れる私

ピンクの小さなアンティーク調の扉は
部屋の隅々に隠れている

たまには引き出しの中にもすべりこむ


やがて目の前に現れる








背後からは追っ手の奏でる音楽が
すぐそこまで近づいている


息を止めて
真っ逆さまに
穴へ飛びこむと

暗闇に虹色に輝く
めくるめくフラッシュ
飛び交う煌めき
星屑と一緒に零れ落ちてゆく



浮遊感



やがて辿り着く場所は
サイケデリックな
見知らぬ駅

ウールの背広のほつれを
新幹線の先頭に絡ませて
猛烈ダッシュする紳士

賑々しくカラフルな駅構内は
ありとあらゆる民族の
喧騒でまんぱんだった

私は夢であることを
気付いている

景色をひととおり
楽しんだあと

ピンクの線路の上を
軽快に歩いて
やまのほうへ

夕陽が鉄棒にかかるまでは
空を飛べる

エメラルドグリーンの金網を
ギリギリ越えて
舞い上がる

赤い畑に
真緑の生き物が美しい


多謝
描幸
SAORI'An

www.saorian.com
神田さおり
創作
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