11.22
Sun
久しぶりに
子供の頃から繰り返し観る
夢シリーズ来た






小さな扉を幾重にも開けて
背後の追っ手から逃れる私

ピンクの小さなアンティーク調の扉は
部屋の隅々に隠れている

たまには引き出しの中にもすべりこむ


やがて目の前に現れる








背後からは追っ手の奏でる音楽が
すぐそこまで近づいている


息を止めて
真っ逆さまに
穴へ飛びこむと

暗闇に虹色に輝く
めくるめくフラッシュ
飛び交う煌めき
星屑と一緒に零れ落ちてゆく



浮遊感



やがて辿り着く場所は
サイケデリックな
見知らぬ駅

ウールの背広のほつれを
新幹線の先頭に絡ませて
猛烈ダッシュする紳士

賑々しくカラフルな駅構内は
ありとあらゆる民族の
喧騒でまんぱんだった

私は夢であることを
気付いている

景色をひととおり
楽しんだあと

ピンクの線路の上を
軽快に歩いて
やまのほうへ

夕陽が鉄棒にかかるまでは
空を飛べる

エメラルドグリーンの金網を
ギリギリ越えて
舞い上がる

赤い畑に
真緑の生き物が美しい


多謝
描幸
SAORI'An

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